本紙掲載日:2023-12-29
(2面)

手作り神楽面ストラップ−高千穂町の小学1年生へ

木育サポーター・宮崎市の小川さん製作

 木育サポーターとして活動する県職員の小川考洋さん(宮崎市在住)がこのほど、神楽をモチーフにした手作りストラップ90個を、高千穂町に寄贈した。県産杉で製作した国指定重要無形民俗文化財「高千穂の夜神楽」に登場する手力男(たじからお)の小さな面が付いており、ぬくもりを感じる愛らしい意匠には「地元の素晴らしい文化に気付き、親しむきっかけにしてほしい」との願いが込められている。22日までに町教委を通じて今年度の新1年生計83人へ配布された。



◆「どこに付けようかな」

 木育は、木に触れ合い、人と自然との関わりを考えられる豊かな心を育む取り組み。小川さんは数年前まで県西臼杵支庁に勤務しており、神楽を継承する奉仕者(ほしゃ)と交流しながら県産木材やものづくりの魅力発信などに努めてきた。

 寄贈は、親交のあった奉仕者らが高齢化やコロナ禍で活動の在り方に悩む中、「消えつつある宮崎の文化と奉仕者の思いをサポートしたい」との思いで、昨年から始めた。昨年は町内5小学校につるし飾りスタンド1台ずつ、全児童用にピンバッジ540個を贈っている。

 代表校への贈呈式が21日、町立田原小学校(篠原光教校長、30人)であり、小川さんに代わって戸敷二郎教育長が訪問。ストラップを受け取った同校唯一の1年生迫田日世里さん(6)は「うれしい。お母さんと相談してどこに付けるか考えたい」と喜んでいた。

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