本紙掲載日:2023-12-29
(6面)

延岡市の3人が入賞

世界ハビタット・デー記念絵画コンクール

 国際連合人間居住計画(ハビタット)福岡本部(アジア太平洋担当)が主催する「第22回世界ハビタット・デー記念絵画コンクール」で、延岡市立東小学校6年の志田玲奈さん(11)が「『こどもの未来』賞」、同校4年の甲斐麻衣華さん(10)が「アジア太平洋こども会議賞」、同市立西小学校6年の吉田梨央さん(12)が「特別賞」を受賞した。市内から3人が同時に受賞するのは今回が初めて。市内からの応募作品の窓口を務める国際ソロプチミスト延岡(上田留理会長)が各校を訪れ、受賞者に表彰状と副賞を贈った。

 同コンクールは、アジア太平洋地域を中心とする小学4〜6年生を対象に作品を募集し、優秀作品で「2024ハビタットカレンダー」を制作。今年の作品テーマは「わたしの住む『まち』、わたしにとってのSDGs」で、5カ国から424点の応募があった。

 志田さんの作品には、異なる国の人が同じ地球の上で笑顔を見せる様子のほか、食べ物や水、太陽、植物などを色鮮やかに描写。「みんなが協力し合いながら、どの場所や人にも平等にきれいな自然や水、新鮮な食べ物が行き渡る未来になりますように」という願いが込められている。志田さんは「これから、こんな未来になっていくようにできることを頑張る」と意気込んだ。

 甲斐さんは、ライオンやキリン、ウサギ、イヌなどの動物が笑顔で人間と仲良く暮らしている世界を描いた。草花に囲まれた自然あふれる環境で遊ぶ人間の中には肌の色が異なる人もおり、国を超えて遊ぶ人の姿も。「動物も人間も、仲良く楽しく遊べて暮らせるような楽しい世界にしたいと思った」と甲斐さん。「絵を描くことが好き。好きなことで賞を取れてうれしい」と喜んだ。

 吉田さんは、授業で人間が海を汚していることを知り、SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」をテーマに、海の生き物と人間が共存できるまちを描いた。人間が住む家は透き通った海に囲まれ、その周りは自身が好きな海の生き物を描き、グラデーションで色づけたことで和やかな雰囲気を生み出した。受賞については「取れると思っていなかったので驚いた」と話していた。

 国際ソロプミスト延岡の会員でハビタット委員長の萩原わかなさんは「今年は延岡から82点の応募があり、3人も受賞してとてもうれしい。国際的なコンクールのため世界の広い視野を持って、日本だけでなく他国のことも考えることができる機会になれば」と期待を込めた。

 今回の3人を含む受賞者12人の作品が印刷された「2024ハビタットカレンダー」では、最終審査に残った盒凝躄屬気鵝焚富小6年)、山本杏さん(同5年)、鬼束理仁さん(南方小4年)、岩切海莉さん(東小6年)、萱野達成さん(熊野江小6年)の作品も紹介されている。

 カレンダーは、アジア太平洋地域の水・衛生環境改善を通じたまちづくり事業「いのちの水プロジェクト」に、千円を募金すると入手できる。

 希望者は、福岡ハビタット研究会(筍娃坑押Γ沓横粥Γ沓隠横院砲謀渡辰婆笋す腓錣擦襦

(作品の画像はすべて国連ハビタット福岡本部提供)。

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