本紙掲載日:2023-12-30
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2023歳末点描−延岡魚市場競り納め

今年最後の競りが行われた延岡魚市場(12月30日早朝、延岡市昭和町)

キハダマグロは超高値

 31日の大みそかを前に、延岡市昭和町の延岡魚市場(岸上照夫社長)でけさ、一年を締めくくる競りが行われた。早朝からの正月準備に対応するため、通常より1時間早い午前6時のスタート。年末年始用の食材を求める買い受け人でにぎわった。

 にぎりや刺し身として喜ばれるキハダマグロが日南から1本、細島から2本揚がり、ツナ缶の材料としても知られるビンナガ(ビンチョウ)マグロが10本入荷。1本5千円が付くなど、超高値で取引された。

 冷蔵冷凍技術の向上により、食材を29日までに買いそろえる所が多く、近年の競り納めは価格が下げ気味。今年も29日の方が全体的に高値だったという。

 マグロのほかにタイ、ミズイカ、アジ、サバ、ハマチ、ナマコなども並び、特に生ウニには高値が付いた。

 山内栄治営業部長によると、ここ数年は魚をさばく手間を省きたい人が多く、刺し身用に加工された柵などに人気が集中。頭部、尾といった「アラ」の需要が落ちているという。「実は一番おいしいのがアラ。食べないのはもったいない。正月に煮付けなどで楽しんでみては」と話している。

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