本紙掲載日:2024-01-04
(1面)

絶景ブランコ誕生−地域活性化へ飛躍

若宮造次郎公園に整備された10メートルの木製ブランコ
5メートルのブランコに乗った樫村夫妻
「若宮」の文字のオブジェが付いた鐘を鳴らす地元住民

美郷町西郷に新名所

 雄大な景色が望める美郷町西郷若宮区の造次郎公園に、高さ約10メートルと約5メートルの木製ブランコなどが設置された。昨年12月17日に完成記念式が開かれ、企画・製作を担った若宮未来会議(舟場繁康会長、27人)のメンバーや地元住民ら約100人が参加。誰もが楽しめる新名所の誕生を喜び、地域活性化への発展を願った。

◆若宮の雄大な景色楽しめます−高さ10メートルと5メートルの木製

 町は2020年度から、各地区が定住促進に向けた計画を策定、実践する地区別定住戦略事業(通称ちくせん)に着手。計画策定を終えた全24区が、本年度から3カ年で上限900万円の補助を受け、それぞれの特色を踏まえた事業を進めている。

 公園の整備は同事業の一環。同会議が中心となって町外への視察や計画策定を行い、区有林のスギでブランコ2基や「若宮」の文字をあしらった鐘付きのオブジェを地元住民と協働製作し、約4カ月で完成させた。事業費は約300万円。

 式典では神事が営まれた後、区内最高齢夫婦の樫村修一さん(89)、シゲ子さん(86)が5メートルのブランコに初乗り。修一さんは「素晴らしい景色を見て、改めて若宮に生まれて良かったと思った」と話した。

 公園は、造次郎山(733・2メートル)の山頂付近に位置し、太陽光でキラキラと輝く耳川や日向灘などが望め、雲海も見られる。まるで名作アニメ「アルプスの少女ハイジ」が乗っていたような10メートルのブランコは、その山腹近くにそびえ立っている。

 区内最年少者として体験した亀田大我さん(20)は「ちょっと怖かったけど景色が良くて気持ちよかった」とハイジ気分を味わい笑顔だった。

 同会議によると、10メートルのブランコは県内唯一。舟場会長(54)は「若宮の良さを再確認してほしい。町外の方にも活用してほしい」と述べた。

 公園には林道椎屋谷線か林道和田越え南川線で向かう。水道設備はないため、飲み物などの持参が推奨されている。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/