本紙掲載日:2024-01-04
(3面)

4日初荷式−安全輸送を誓う

関係者に見送られながら出発するトラック(4日午前、延岡市旭町の旭化成恒富地区工場)

旭化成恒富地区3工場−延岡

 繊維製品やウイルス除去フィルターなどを生産する旭化成恒富地区3工場の初荷式は4日、延岡市旭町の同地区工場正門で行われ、関係者約100人が安全輸送の誓いを新たに新年最初の荷を積んだトラックを送り出した。

 工場代表あいさつに立った眥顛唇譽戰鵐戰襯姐場長は「ベンベルグ事業は延岡・恒富の地で93年操業を続けている。来たるべき100年とその先の事業継続のため今年一年を実りあるものにしたい」と抱負。

 また、運輸業者代表の伊達真一センコー延岡支店常務理事延岡支店長は、トラック運転手不足が懸念される「2024年問題」に触れ、「自動化などで生産性向上に取り組み、人手不足を補っていかなくてはならない」とした上で、「物流という業態で旭化成さんを支え、一緒に成功の道に進んでいければ」と思いを述べた。

 センコー延岡支店延岡車輌営業所複合運送係の銀島康一さんによる運転手宣誓、同支店恒富出張所の佐藤正勝さんらのタッチアンドコール(指さし唱和)、旭化成労働組合の堺勝彦延岡支部長による万歳三唱の後、初荷の幕を張ったトラック5台が発車。出席者は拍手と共に出発を見送った。

 3工場は、衣料用各種素材や医療用ガーゼなどのベンベルグ工場・旭化成繊維延岡、診断薬用発色剤のバイオマテリアル事業推進部、ウイルス除去フィルターのメディカルMTプラノバ工場。

 それぞれ初荷として、ベンベルグ20トン・ベンリーゼ10トン、ナノアクト25万テスト分、プラノバフィルター760平方メートルを国内外に出荷した。

 このうち北陸方面への出荷も行ったベンベルグ工場の眥店場長は、1日に発生した能登半島地震の被災地を悼み、「ベンベルグを使っている加工工場の一部が被災したと聞いている。詳細はまだ不明だが、今後製品の物流に影響が出る可能性もある」と話した。

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