本紙掲載日:2024-01-05
(1面)

2024年新春インタビュー(1)−河野俊嗣知事

日本一プロジェクト始動−ハードル高いが成果出す

−−昨年をどう振り返りますか。

 2月は侍ジャパンの合宿で大いににぎわい、世界一になったということで宮崎での合宿が成果に結びつきました。3月にはアジアゴルフツーリズムコンベンション、そして夏にはラグビー日本代表の合宿もあり、スポーツを通じて元気を頂きました。また、G7農業大臣会合という大きな国際会議が23年ぶりに開かれましたし、初めての県人会世界大会もありました。

 2022年の台風14号で大きな被害を受け、そしてコロナが5類に移行した状況の中、いち早く元の成長軌道に戻す。これが昨年の大きな課題でした。

 こうした課題設定の中、スポーツの合宿や大きな国際会議、世界とつながるようなイベントを通じて、しっかり実績を残すことができ、良い流れができたのではないかと思います。

 交通面では3月に東九州道が日南まで延び、国際定期便のソウル線が再開されました。今年以降に向けて社会経済の回復につながる弾みとなる年でした。

−−合計特殊出生率と再造林率、プロチームのキャンプ数の日本一に挑戦するプロジェクトが今年、本格始動します。どんな思いで取り組みますか。

 宮崎の未来を切り開いていくためには、強みを伸ばし、県民が宮崎に誇りを持ち励みにしていく。それが未来につながると考えています。ハードルは相当高いですが、一歩でも二歩でも前進することが未来につながると信じて成果を出し、県民が誇りを持てるような、豊かさを感じながら暮らせるような宮崎を実現させたいです。

 また、県外の人に宮崎の素晴らしさやポテンシャルを、自信を持って語ってもらえるような地域にできればと思っています。

−−再造林率は山間部の多い県北地域がポイントの一つになりそうです。

 再造林率も非常に高いということで、県北地域がリードしています。これを一つのモデルにして、全域で再造林率を高めたい。

 ただ、単に植えるだけでなく、次の世代に森林林業県をつなぐために今頑張らなければならない、という思いを持って日本一を実現していきたいと考えています。

−−プロチームのキャンプ数の日本一やスポーツランドみやざきの発展に向け、アスリートタウン延岡アリーナをどう活用しますか。

 スポーツの振興を図りながら、スポーツを核とした地域振興を図る拠点になっていくと思います。体育館に関しては、屋内スポーツのみならず、さまざまなイベントや講演会などで幅広く活用し、延岡だけでなく県北地域全体のにぎわいをもたらす拠点にできればと楽しみにしています。

−−今年も燃油・物価高騰などの影響は続くと思われます。本県経済の再生、飛躍への意気込みをお聞かせください。

 これまでも補正予算などで対策を講じてきましたが、不安定な世界情勢を背景に先が見えない状況ですので、物価高などの対策は継続して打っていきたいと考えています。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/