本紙掲載日:2024-01-05
(7面)

風景画や裸婦画など約40点

色彩が美しい風景画と近藤さん

近藤庸矢さん(宮崎市在住)の作品展

◆13日まで、チムニー

 延岡市で長く活動してきた画家・近藤庸矢さん(94)=宮崎市在住=の作品展「〃心〃おもむくままに近藤庸矢迎春展」が13日まで、延岡市中町のチムニーで開かれている。あす午前10時〜午後3時は近藤さんが在廊予定。多くの来場を呼び掛けている。

 近藤さんは日向市美々津町出身。小学6年生の時、九州規模のコンクールで入賞したのが絵を始めたきっかけ。独学で学び、高校卒業後は延岡市のアヅマヤ百貨店で油彩画、グラフィックデザイン画などを手掛けた。

 退職後はチムニーで美術を担当。絵画教室「ポン・ヌフ」を主宰、指導するなど、同市の美術発展に貢献してきた。

 高齢のため、2021年5月から延岡を離れ、長男の協さん(68)夫妻の家で生活。95歳を目前にした現在も、毎日4時間ほどアトリエにこもり、絵を描いている。

 会場には、新作を含む風景画や裸婦画など約40点を展示。このうち半畳ほどの大きさがある50号の裸婦画は、12月初旬から描き始めたという。長くグラフィックデザインを手掛けた近藤さんらしく、「オープン・ザ・ウインドー」の文字が描かれており、「純粋美術と商業美術が合わさった作品」と近藤さん。

 「被写体本体よりもバック(背景)に力を入れた自分でも納得がいく作品。バックがあるから主役が目立つわけで、脇役がどういう力を持っているかを皆さんに分かってほしい」。

 実は手が思うように動かず、緻密な作業が難しい中、「空間に力を入れれば美しくなるという持論がある」と胸を張る。絵への情熱は冷めることなく、絵を描いている時間はずっと変わらず「夢中」。「筆を持ったまま終わるのではないでしょうか」とほほ笑んだ。

 このほか、会場には近藤さんに師事し、30年以上、近くで活動を支えてきたオーナーの大坪眞佐子さんの作品、2階ではポン・ヌフの会員による作品も展示している。

 時間は午前10時〜午後6時。最終日は同5時まで。問い合わせ先はチムニー(箟箍21・8338)。

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