本紙掲載日:2024-01-08
(3面)

冷水浴び厄よけ−中山神社大祭裸参り

「せーの」の掛け声で威勢良く頭から冷水を浴びる男衆ら(7日、門川町の中山神社)

 門川町門川尾末の中山神社(金丸充宮司)で7日、無病息災や縁結びなどを祈願する縁日大祭があった。呼び物の「裸参り」では、厄年の男衆らが頭から威勢良く冷水を浴びて身を清めた。

 この日の朝は、延岡市で1月中旬並みの2・0度、日向市では最も寒い時期を下回る0・2度の最低気温を記録。冷たい風の中、さらしと締め込み姿になった同神社裸参り保存会(奈須直之会長)と厄年の男性ら30人は、寒さに耐えながらお旅所を巡って神社を目指した。

 日曜日だったこともあって、出店が立ち並んだ参道は大勢の参拝客でにぎわい、石段を駆け上がり神社へ入ってくる男衆らを拍手で出迎えた。

 境内に着いた一行が3人ずつ並んで、たるに張った水をおけに取り、「せーの」の合図で頭から浴びると大歓声。男衆に交じって子どもたちが冷水をかぶるとひときわ大きな拍手と声援が響いていた。

 裸参りは江戸時代から続く伝統祭事。一時途絶えていたが、1981年に地元有志4人で復活させたという。

 奈須会長(43)は「病気なく幸せの多い一年となるよう願いながら水を浴びました」。地元スポーツ少年団から参加した松井柚花(ゆずな)さん(五十鈴小5年)は「2回目だけど今年も冷たかった。勉強とソフトボールを頑張りたい」とすがすがしく話した。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/