本紙掲載日:2024-01-08
(2面)

ひょっとこ熊手を製作−笑福舎

ひょっとこ熊手を手にする「笑福舎」の海野さん

小さな面装飾、手作業で

◆日向恵比須神社例大祭で販売

 ひょっとこ面を製造、販売する日向市財光寺の「笑福舎」(海野数代代表)は、小さなひょっとこ面を装飾した熊手を新たに製作した。9日から開かれる日向恵比須神社例大祭で販売される。

 海野さん(60)は同市の後継者育成事業に応募したことをきっかけに、ひょっとこ面作りの担い手となり、2003年に創業した。近年、ひょっとこ踊り愛好家の高齢化や、コロナ禍で日向ひょっとこ夏祭りが22年まで3年間中止となったことなどから、踊り手が減少。面の販売数も減少する中、愛好家向け以外の新しい商品として熊手の製作に取り組んだ。

 熊手は長さ約60センチ。きつね、おかめ、ひょうすけの小さな面は、いずれも通常の面と同じように石こうの型に粘土を押し当て、乾燥を経て絵付けするなどすべて手作業。「小さい分、型取りやバリ削り、磨きなどが細かい作業になるため大変だった」と振り返る。

 祭りに協賛する原町商店会(小出邦彦会長)の協力で、熊手の改良点などのアドバイスを受けながら100本を製作した。当日は同商店会が1本4500円で販売する。小出会長(42)は「ひょっとこ熊手が起爆剤となって、祭りが盛り上がればと思う」と期待した。

◇10日まで福引や祈願など−日向恵比須神社例大祭

 商売繁盛や家内安全などを祈願する日向恵比須神社例大祭は9、10日に行われる。福引や祈願、餅まきなどがあるほか、9日はタカチホKAMIASOBIによる舞踊、10日は小田加奈子さんによる歌謡ショーが行われる。雨天決行。両日とも午前9時から午後7時まで。

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