本紙掲載日:2024-01-09
(1面)

2024年新春インタビュー(3)−山室浩二門川町長

笑顔あふれるまちづくり−世界平和願い前進ある年に

−−昨年を振り返って。

新型コロナが「5類」に引き下げられたこともあり、「かどがわ納涼花火大会」や「かどがわ健康ロードレース大会」などが4年ぶりに開かれ、少しずつではありますが、コロナ禍前の状況に戻りつつあります。
さらに昨年は、門川町を舞台にした特撮ヒーロー映画「天尊降臨ヒムカイザー・ザ・ムービー」が公開されました。私自身も誘致企業本社への訪問や特産品売り込みのために関東関西方面へ足を運ぶことができ、全国に門川町を発信できたと感じています。
一方で、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化から物価が高騰し、住民生活に大きな影響を与えました。イベントなどによる町全体のにぎわいは回復しつつありますが、町民の皆さんにとっては生活面で苦しい一年だったと思います。

−−津波避難施設の再検討について、現状は。

海岸部の居住地域には狭い道路や老朽化した住宅が多く、地震津波発生時には道路閉塞(へいそく)や家屋倒壊の危険性があります。また高齢化も進んでおり、避難に要する時間の遅延化が想定されています。
現在、庁内に副町長をトップとした津波避難施設等の検討プロジェクトチームを編成し、協議を重ねているところです。津波避難タワーの建設ありきではなく、避難の限界距離の考え方や現在の避難施設への避難方法などを見直し、もし何らかの施設を建設するとなると施設の形状や規模、財源などあらゆる面から検討する必要があるため、現在、関係各課から課題の抽出を行っているところです。今後方向性を決め、住民の皆さんの理解を得ながら作業を進めていきます。

−−西門川地域の活性化について、現状は。

人口減少や高齢化が顕著な地域で今後、地域をどう維持していくかが課題となっています。
昨年は、町の若手職員で構成する自主研究グループがSDGsスポーツのプロギングを実施しました。西門川地域の若手メンバーとも意見交換を行い、まずは地域に元気や活気を取り戻そうと、3月には西門川活性化センターでイベントを開催する予定です。
また、未整理のまま保管されている文化財を旧西門川小学校に移設し、今年度中に簡易的に展示することにしています。

−−新たな年に向けて。

まずは世界平和が訪れることを願っています。そして、笑顔あふれるまちづくり、夢と希望が持てるまちづくりを中心に、町民の皆さんが安心して生活できるよう、社会変化を的確に捉え、引き続き物価高騰などの課題にスピード感を持って取り組んでいきます。
来年(2025年)は町制施行90年の記念の年です。その次の節目となる100年に向けて、前進ある年にしたいと思います。

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