本紙掲載日:2024-01-09
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後藤勇吉之碑、再建立へ−延岡城三階櫓跡

妙田緑地の立像付近を予定−延岡市

 延岡市は、延岡城跡・城山公園の三階櫓(やぐら)跡で、「後藤勇吉之碑」の解体・撤去工事を進めている。櫓の復元の可能性を探る発掘調査などに向けたもので、工期は今月26日まで。今後は、新しい碑を妙田緑地(東浜砂町)の立像付近に再建立する計画で、年度内完成を予定している。

 歴史・文化都市推進課によると、工事は延岡城歴史的景観復元可能性および防災対策調査事業の一環。

 今年度一般会計当初予算に、三階櫓復元の可能性調査や櫓跡の発掘調査などの経費607万7千円、同9月補正に同碑の解体・撤去や再建立などの経費326万5千円を盛り込む。

 後藤勇吉之碑は1934(昭和9)年、三階櫓跡に建立され、大きさは横幅3メートル90センチ、高さ2メートル46センチ(台座除く)、奥行き1メートル21センチ。表面に太平洋に輝く太陽と横断飛行の姿を彫刻したレリーフ、裏面は後藤勇吉の経歴や功績などを記した碑文のプレートがはめ込まれている。

 市は、昨年10月から同碑の解体・撤去工事に着手。同12月下旬には彫刻のレリーフと碑文プレートの取り外しを行い、解体・撤去工事も終盤を迎えている。彫刻のレリーフと碑文プレートは保管し、再建立を計画している新しい碑に活用するという。

 また、解体・撤去工事が終了後の三階櫓跡については、年度内にも発掘調査に着手する見通し。

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