本紙掲載日:2024-01-10
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10日、輪島市へ救援物資発送

石川県輪島市に向けた災害支援物資をトラックに詰め込む職員ら(けさ、延岡市社会教育センター)

トイレパック、消毒液など・延岡市

 延岡市は10日、能登半島地震で被災した石川県輪島市に向け、トイレパックなどの救援物資を発送した。4日に同県かほく市へ送ったペットボトル飲料水3000リットル分に続いて、第2弾の物資提供となる。

 読谷山洋司市長が会員になっている「活力ある地方を創る首長の会」(会長・田中幹夫富山県南砺市長)を通じ8日に、輪島市内の避難所でトイレ関連の資材が著しく不足していると支援要請があり、9日にかけて現地から必要な物資を細かく聞き取ったという。

 現地は断水が続いてトイレなどの衛生環境悪化が懸念されており、延岡市が備蓄するトイレパック1万760セット(1セットで約4回使用可)と消毒液1リットル入り400本、ゴム手袋4300組、ごみ袋45リットル分1100枚を届けることとした。

 このうち、トイレパックは水が流せなくなったトイレや簡易トイレなどの便器にビニールをかぶせて使用し、汚物を凝固剤で固めて使用。消毒液は身の回りの拭き掃除などにも重宝し、ごみ袋は廃棄物収集ができていないことから集積場所の悪臭防止のため必要とされているという。

 救援物資はけさ、延岡市本小路の市社会教育センターから委託業者のトラックに積み込まれ出発。被災地の道路状況などによるが、陸送で今週中には届けたい考え。

 発送を見送った読谷山市長は、「余震や津波の懸念もあり、多くの方が長期の避難所生活を送らなければならない状況にある。今後もニーズに応じて必要な物をしっかり届けたい」と話した。

 いつでも現地に人材派遣できるよう消防や上下水道局などの職員が待機しているほか、被災者受け入れに向けた市営住宅の戸数も急ぎ調査しているという。

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