本紙掲載日:2024-01-13
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寒修行仏教寺院の有志ら

寒修行で山下新天街アーケードなどを巡った市内仏教寺院の有志たち

延岡市内巡り、平和復興繁栄祈る

 寒さが最も厳しいとされる二十四節気の「大寒」(今月20日)を前に、延岡市内の仏教寺院の有志は12日、恒例の寒修行を行った。お経を唱えながら市内中心部を巡り、家内安全、息災繁栄、交通安全、世界平和などを祈った。

 参加したのは、善正寺と今山大師の野中玄雄住職と野中健雄副住職、光明寺の谷山光信住職、願成寺の佐藤直哉住職、三福寺の田村智彰副住職、極楽寺の柳田泰法副住職、常念寺の酒井真也住職、専念寺の酒井真孝副住職、常楽寺の中本慈宣住職、本東寺の吉田静正副住職ら10人。

 黒い法衣に網代(あじろ)がさを着け、同市山下町の善正寺本堂前で法要を営んだ後に出発。鈴やうちわ太鼓、錫杖(しゃくじょう)などを鳴らしながら、家や店舗の前に立ち止まり、読経した。

 この日は、善正寺―山下―大師通り―山下新天街アーケード―祇園町―中央通―新町―船倉町―紺屋町―昭和町―日の出町―延岡駅前―幸町―善正寺を巡回。道行く人や商店主らは手を合わせ「お疲れさまです」「ありがとうございます」と感謝し、浄財を寄付していた。

 約3時間の寒行で集めた浄財は全額、児童養護施設に寄付する。野中玄雄住職は「気付けば、およそ30年続けている行事。延岡市の安全と繁栄だけでなく、世界平和、能登半島地震で被災された地域の一日も早い復興など、さまざまな思いを巡らせながら歩きました」と話していた。

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