本紙掲載日:2024-01-13
(3面)

戸郷選手が一日通信指令官に

出動を指揮する戸郷投手(10日、県警本部)

110番の日−県警で業務体験

 県警本部は「110番の日」の10日、読売ジャイアンツの戸郷翔征投手(23)に1日通信指令官を委嘱した。戸郷投手は本部の通信指令課で模擬通報を受け、署員の出動を指揮した。

 委嘱式の後、通信指令官の業務を体験。刃物を持った不審者がいる想定の通報を受理し、不審者の特徴などを聞き取った上で出動許可を求める指令課員に対し、右手を振って「出動」と指揮した。

 戸郷投手は「制服を着る機会がないので緊張したし、すごく良い体験ができた」と振り返り、「110番は今起きている事件や事故に対応する緊急連絡先。緊急時以外は署や交番に連絡を」と呼び掛けた。

 また、不審者役を務めた宮崎南署の署員が聖心ウルスラ学園野球部の後輩だったことに対し、「本当に犯人かなと思うくらい、良い動きをしていた。警察官として頑張っているので応援したい」と話した。

 同課によると、昨年受理した通報は約7万4000件。内訳は、交通事故など交通関係が約4割の約3万件、事件や高齢者の保護などに関する通報と無言電話などの無効通報がそれぞれ約3割の約2万2000件だった。

 また、昨年4月から通報の際に映像や画像を送られる仕組みが運用されており、この仕組みが活用されたのは12月末までで116件。事故現場の写真が最も多く、捜索と保護に関するものは約20件となった。

 従来は、依頼者が近くの署などを訪れて行方不明者らの写真を提示する必要があったが、その時間が短縮できる上、110番は24時間受け付けているため、迅速な捜査につながっているという。

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