本紙掲載日:2024-01-15
(2面)

労災、健康障害防止へ

大御幣を受ける宮崎労働基準協会延岡支部の支末次支部長

今山八幡宮で安全祈願祭−宮崎労働基準協会延岡支部

 宮崎労働基準協会延岡支部(支部長・末次稔旭化成延岡支社長、会員企業540社)は10日、延岡市山下町の今山八幡宮で産業安全祈願祭を行った。会員企業68社から約150人が出席し、今年一年間の職場の無事故と従業員の健康を祈願した。

 祈願祭は、県北地域の製造業や建設業、運送業、林業、商業、サービス業など全産業が労働災害防止への意識を高め、仕事中の事故をはじめ、長時間労働による過労死や自殺など健康障害の防止につなげる目的で、同支部が毎年開いている。

 伊藤俊郁宮司が神事を行い、末次支部長や延岡労働基準監督署の大野一喜署長、延岡市消防署の河原武博署長に続き、製造業・電気業、建設業、林業・木材製造業、貨物運送業など各業界の代表が玉串をささげた。安全の願いが込められた御幣の授与も行われた。

 延岡労働基準監督署によると、県内の昨年(12月現在)の労働災害の死者数は13人で、前年に比べ4人減。署管内は2人で前年を4人下回った。休業4日以上の死傷災害も昨年(11月現在)は県全体で約4%減少、管内も約13%減少しているという。

 末次支部長は「労働災害は未然に防止ができる。一方で、自然災害は防ぎようがないが、日ごろの準備で被害軽減につなげることができる。課せられた使命は従業員の生命、地域やお客さんの安全を守ること。この一年、皆さんと共に安全活動に取り組みたい」とあいさつ。

 大野署長は「労働死亡災害は減少しているが、本来はあってはならないこと。今年は労働死亡災害がゼロになるようさらなる防止の取り組みを願いたい。この機会を大切にし、一緒に働く人を労働災害に遭わせない気持ちを職場に持ち帰ってほしい」と呼び掛けた。

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