本紙掲載日:2024-01-17
(3面)

尾峯生理事長が非常勤准教授に

落屑緑内障提携し長年研究

◆デューク大・シンガポール国立大医学部

 南九州に多い「落屑(らくせつ)緑内障」について長年、シンガポール国立眼科センターなどと提携して研究に取り組んでいる医療法人おざきメディカルアソシエイツ尾眼科(日向市亀崎)と尾眼科延岡(延岡市岡富町)の尾峯生理事長(69)がこのほど、米国デューク大学とシンガポール国立大学が提携してシンガポールに設置している医学部(=デューク大学・シンガポール国立大学医学部)の非常勤准教授の審査に合格し、任命された。

 尾理事長は2007年から、シンガポール国立眼科センター、シンガポール国立大学医学部と提携し、落屑緑内障について研究を続けている。なお、シンガポール国立大学はアジアにおける大学ランキング3位で、東京大学は6位。

 尾理事長によると、緑内障は罹患(りかん)しても初期・中期には自覚症状が少ないため気付きにくく、早期発見・治療に向けて目の検査が欠かせないという。

 また、進行させないためには長い時間をかけた治療が重要だが、高齢化や独居、認知症などで滞りやすいことが課題という。

 尾理事長は多くの症例経験を生かし、その治療レベルの向上に注力。加えて、研究結果を国内外の学会で積極的に発表していることが評価され、今回の非常勤准教授の任命につながった。

 また研究を通じ、シンガポールの人々とも交流。文化や歴史への興味も強く「これからも医学研究や教育を通じて、宮崎県とシンガポールの親善に貢献していきたい」と話す。

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