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無限の可能性秘めたアート
門川町在住の金丸真美さん(49)は、貝殻で作品を手掛ける〃シェルアーティスト〃。約20年前から県内の海岸で拾い集めたさまざまな貝殻で色鮮やかで繊細な作品を生み出している。 ◆拾い集めた貝殻を一枚一枚貼り付け 集めた貝殻を小瓶に入れて、眺めることが好きだったという金丸さん。しかし、次々と瓶に入れていくうちに、中で埋もれて見えなくなってしまうものも。すべてを観察したいと、標本のようにきれいに並べた作品を手掛けるようになった。 その後、東京から初めて宮崎に遊びに来た友人に思い出の品として作品をプレゼントしたところ、「こんな貝殻、見たことがない。感動した」と驚かれたという。「友人からそう言われていなかったら、貝殻アートを始めていなかったかもしれない」と金丸さん。 貝殻の収集は、日差しが強い夏を除いた時期に月2回のペースで行う。貝殻を拾うためだけに日南市の大堂津海水浴場、延岡市の須美江海水浴場など県内各地の海岸に足を運び、波打ち際に沿って隅から隅まで歩き、それだけで一日が終わることもある。 貝殻を持ち帰ると、中に死骸が入っていないか確認。そして、漂白剤に漬ける▽洗うといった工程を1週間ほど繰り返して乾燥させた後に、やっと作品の材料になる。 さまざまな種類の貝殻を集めるうちに、貝殻が7色以上あることに気付いた金丸さん。「こんなにたくさん色があるんだったら絵が描けるのでは」と思いつき、一切着色していない貝殻を接着剤で貼り付けて、まるで絵画のような作品を独学で手掛けてきた。 作品のデザインは日常生活で見つけ、店内に並ぶ商品のパッケージや美術館で見た絵画、インターネットなどさまざま。作品のイメージができると、早速、作業に取り掛かる。 作業部屋には貝殻を色や大きさ、形などで分別して収納した棚がずらりと並ぶ。そこから作品に使用する貝殻が入った引き出しを取り出し、ピンセットで慎重につまんで作業する。「配色を間違えると視界に入れたくない作品になる」といい、配色に十分注意しながら2種類の接着剤を使い分けて一枚一枚を立体的に貼り付ける。 材料集めから地道な作業となるため、1作品を完成させるのに約1年もかかる。そのため、「作るたびにこれで(貝殻アートを)やめてやると思う」という。しかし、自身の作品をオーダーしてくれる地域の人からの喜びの声が背中を押してくれるおかげで、活動を続けることができている。 そんな継続的な活動の成果として、2010年に東京の国立新美術館で行われた日象展工芸部門で入選。同展の関係者から「こんな作品を作っている人を見たことがない。もっと大きい作品を作ってみたら」と勧められ、その後も大作を出展し続けると、12年に佳作賞、13年に新人奨励賞、14年に東京都知事賞を受賞し、15年には無鑑査となった。 これまであまり道が切り開かれてこなかった〃シェルアーティスト〃。だからこそ、型にはまらず自由に作品を作ることができる。金丸さんはそんなアートに無限の可能性を感じつつ、「貝殻と何かをコラボさせ、新しい作品にチャレンジしたい」と意気込んでいる。
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無限の可能性秘めたアート
門川町在住の金丸真美さん(49)は、貝殻で作品を手掛ける〃シェルアーティスト〃。約20年前から県内の海岸で拾い集めたさまざまな貝殻で色鮮やかで繊細な作品を生み出している。
◆拾い集めた貝殻を一枚一枚貼り付け
集めた貝殻を小瓶に入れて、眺めることが好きだったという金丸さん。しかし、次々と瓶に入れていくうちに、中で埋もれて見えなくなってしまうものも。すべてを観察したいと、標本のようにきれいに並べた作品を手掛けるようになった。
その後、東京から初めて宮崎に遊びに来た友人に思い出の品として作品をプレゼントしたところ、「こんな貝殻、見たことがない。感動した」と驚かれたという。「友人からそう言われていなかったら、貝殻アートを始めていなかったかもしれない」と金丸さん。
貝殻の収集は、日差しが強い夏を除いた時期に月2回のペースで行う。貝殻を拾うためだけに日南市の大堂津海水浴場、延岡市の須美江海水浴場など県内各地の海岸に足を運び、波打ち際に沿って隅から隅まで歩き、それだけで一日が終わることもある。
貝殻を持ち帰ると、中に死骸が入っていないか確認。そして、漂白剤に漬ける▽洗うといった工程を1週間ほど繰り返して乾燥させた後に、やっと作品の材料になる。
さまざまな種類の貝殻を集めるうちに、貝殻が7色以上あることに気付いた金丸さん。「こんなにたくさん色があるんだったら絵が描けるのでは」と思いつき、一切着色していない貝殻を接着剤で貼り付けて、まるで絵画のような作品を独学で手掛けてきた。
作品のデザインは日常生活で見つけ、店内に並ぶ商品のパッケージや美術館で見た絵画、インターネットなどさまざま。作品のイメージができると、早速、作業に取り掛かる。
作業部屋には貝殻を色や大きさ、形などで分別して収納した棚がずらりと並ぶ。そこから作品に使用する貝殻が入った引き出しを取り出し、ピンセットで慎重につまんで作業する。「配色を間違えると視界に入れたくない作品になる」といい、配色に十分注意しながら2種類の接着剤を使い分けて一枚一枚を立体的に貼り付ける。
材料集めから地道な作業となるため、1作品を完成させるのに約1年もかかる。そのため、「作るたびにこれで(貝殻アートを)やめてやると思う」という。しかし、自身の作品をオーダーしてくれる地域の人からの喜びの声が背中を押してくれるおかげで、活動を続けることができている。
そんな継続的な活動の成果として、2010年に東京の国立新美術館で行われた日象展工芸部門で入選。同展の関係者から「こんな作品を作っている人を見たことがない。もっと大きい作品を作ってみたら」と勧められ、その後も大作を出展し続けると、12年に佳作賞、13年に新人奨励賞、14年に東京都知事賞を受賞し、15年には無鑑査となった。
これまであまり道が切り開かれてこなかった〃シェルアーティスト〃。だからこそ、型にはまらず自由に作品を作ることができる。金丸さんはそんなアートに無限の可能性を感じつつ、「貝殻と何かをコラボさせ、新しい作品にチャレンジしたい」と意気込んでいる。