本紙掲載日:2024-01-18
(2面)

県北の農林水産業−魅力と可能性発信

企業ブースで経営者の話に耳を傾ける生徒ら(延岡総合文化センター展示室)

県内高校生に向けて−ビジネスガイダンス

 県北9市町村でつくる県北部広域行政事務組合は17日、延岡市東浜砂町の延岡総合文化センターで、県内の農林水産系高校を対象にした「ひむか農林水産業ビジネスガイダンス」を開き、門川高や延岡学園高など県内4校から参加した。

 高校生に県北地域の農林水産業の魅力と可能性を伝え、1次産業への就職を将来の選択肢の一つとして考えてもらおうと企画。農業、林業、漁業の主要企業や県立農業大学校、県林業技術センターなどを含む15社・団体がブースを構えた。

 参加生徒は時間を区切って計5ブースを訪問。経営者や現場責任者らから企業理念や業務、商品といった会社概要だけでなく、その商品に込めた思いや独自の強み、充実した福利厚生、資格取得などについて説明を受けた。

 このうち、ある農業法人は担い手不足で荒廃する農地の再生や地域活性化、木材会社はクリーンエネルギーや環境保全に貢献できることを紹介。水産会社は新商品を開発すれば大手チェーンや海外と取引できるビジネスチャンスがあることなどをアピールしていた。

 また、農業大学校や林業大学校は、資格を取ることで卒業後は即戦力として重宝され、給与アップにもつながると説明。「勤務は午前8時半から午後5時半、カレンダー通りで、盆・正月は1週間休み。売り上げが良ければボーナスに反映される」などと、働きやすさを売り込む企業もあった。

 後半は各分野の企業代表と県漁村活性化推進機構、宮崎大学准教授らを交えたパネルディスカッションも実施。刺激を受けた生徒も多く、積極的に質問する光景が見られた。

 参加した男子生徒の一人は「幅広く情報が収集できればと参加しました。給料や待遇というよりも仕事の内容ややりがいを重視したいので、じっくり話を聞きたいと思います」と、熱心にブースを回っていた。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/