本紙掲載日:2024-01-18
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輪島市へ職員3人派遣−延岡河川国道事務所

職員らに見送られながら出発する緊急災害対策派遣隊

道路復旧に向け被害調査

 国土交通省延岡河川国道事務所(麻生宏斉所長)は18日、能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市に向け、3人の道路班職員を派遣した。国交省九州地方整備局の「TEC−FORCE(テック・フォース=緊急災害対策派遣隊)」第3陣として、道路の被害状況調査に当たる。

 谷口康宏工務第2課長を班長とする隊員3人は、18日中に新幹線で熊本−新大阪を経由し、福井県金沢市の拠点基地まで移動。25日までを活動期間として、輪島市で全国からの派遣隊とともに、地震で隆起や陥没、崩壊するなどした道路の復旧に向けた測量調査を行う。

 けさは延岡市大貫町の延岡河川国道事務所で出発式があり、麻生所長は「現地では余震が頻発していて、慣れない極寒、雪の中の調査、感染症の発生など作業環境が厳しいので、安全管理、特に体調管理に留意しながら支援活動に携わり、無事に帰還してください」とエールを送った。

 これに対し、谷口班長は「これまでの業務経験を生かし、早く復旧・復興の段階に移れるよう、与えられた任務を迅速、正確に達成してまいります」と決意表明。職員らに見送られながら、車に乗り込み出発した。

 TEC−FORCEは、大規模自然災害が発生、またはその恐れがある場合に、被災自治体による被害状況把握や、被害発生・拡大の防止、早期復旧などの応急対策に関する技術的な支援を円滑・迅速に実施する部隊。

 九州地方整備局は6日からこれまでに(今回を除き)道路、水道、情報通信などの23班66人を被災地に派遣している。

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