本紙掲載日:2024-01-18
(6面)

助言受けながら壁の頂上目指す

北浦中でボルダリング体験

 延岡市立北浦中学校(中邨浩一郎校長、54人)で17日、ボルダリングの体験会があった。2年生14人が参加。体育館内に仮設された約4メートルの高さがある専用の壁を登った。

 体験会は、祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク次世代育成事業を受けてひむか感動体験ワールド(ノベ☆スタ)が実施。海の近くで生活する子どもたちに、延岡の山の良さや山でできるアクティビティーを知ってもらい、関心を持ってもらうきっかけになればと企画した。

 生徒は、ノベ☆スタ事務局の成崎聡さんや、同市北方町の地域おこし協力隊員で、趣味のボルダリングがきっかけで同町に移住した橋本幸乃さんから助言を受けながら、壁の頂上を目指し、元気いっぱい登った。

 最初は、何も考えずに「ホールド」と呼ばれるカラフルな石のような突起物に手を掛け、足を掛け、登った生徒たちだったが、手や足を掛けていいホールドの色を指定されると、一気に難易度が上がり苦戦。

 成功すると雄たけびを上げたり、懸垂をして余力があることをアピールしたりするなど、見ている生徒も教職員も一緒になって喜んだ。

 ロッククライミングで使うロープの扱い方を体験する時間もあり、一人の生徒が挑戦。成崎さんの指示で、空中で手を離しても体が固定され、スルスルと力を入れずに降りる方法などを学んだ。

 宇戸田蒼さん(14)は「簡単そうだけどやってみると意外と難しかった」、吉田和さん(14)は「高いところは怖かったけど、楽しかった」と感想。「またやりたい」と声をそろえていた。

 橋本さんは、「なかなかこんな機会はない。延岡の子どもたちは山に行かない子が多いと感じている。授業の一環などで山に行ってもらい、自分の住んでいる地域の、残していかないといけない自然に触れてほしい」と望んでいた。

 19日には、1、3年生も体験を予定している。

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