本紙掲載日:2024-01-30
(3面)

五ケ瀬自然学校に感謝状

「つなぐ棚田遺産」の感謝状を受けた五ケ瀬自然学校の杉田理事長(左)と梶原室長

農水省「つなぐ棚田遺産」地域結束力の進化に寄与

 棚田地域の振興に顕著な功績があったとして農林水産省は26日、五ケ瀬町鞍岡のNPO法人五ケ瀬自然学校(杉田英治理事長)に「つなぐ棚田遺産」の感謝状を贈った。

 「つなぐ棚田遺産」は、棚田地域の活性化や棚田の持つ多面的機能への理解促進などを図ろうと、農水省が全国の優良な棚田を認定する取り組み。加えて「未来へつなぐ」「人と人をつなぐ」「クリエイティブ」の3部門で活躍する企業・団体等に感謝状を贈っている。

 五ケ瀬自然学校は、2022年3月に認定された県内13棚田のうち、五ケ瀬町の日蔭棚田(鞍岡)および鳥の巣棚田(三ケ所)において集落と共同で耕作放棄地の再生や販促活動を継続。

 17年間にわたり地域活性化と棚田景観の維持に貢献しており、地域の結束力の進化に寄与したとする「人と人をつなぐ」部門での功績が認められた。

 この日は町役場から農水省主催の贈呈式にリモートで出席後、県中山間農業振興室の梶原正太郎室長が杉田理事長(56)に感謝状を授与。

 杉田理事長は「高齢化や担い手不足で厳しい状況ですが、五ケ瀬町の米のおいしさは全国に通用します。農家の所得が上がれば後継者も増えると思いますので、今後はPRにも力を入れたい」と話した。

 今年度感謝状は全国23の企業・団体等に授与され、五ケ瀬自然学校は県内唯一の選出となった。

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