本紙掲載日:2024-02-03
(2面)

働く楽しさ、喜び感じて

4日まで仕事体験「キッザニア」−延岡

 小中学生が地域の仕事を体験し、働くことや地域の魅力に触れる「アウト・オブ・キッザニア・イン・のべおか2023」が3日から、延岡市東本小路の野口遵記念館をメイン会場に始まった。市役所ではSDGs(持続可能な開発目標)体験イベント、延岡駅西口街区ビルではプログラミング体験広場が開かれており、シャトルバスも運行する。4日まで。

 アウト・オブ・キッザニアは、県内唯一のイベントで3年目。子どもの職業・社会体験施設「キッザニア」の企画、運営を行うKCJGROUP(本社・東京都、圓谷道成社長)が監修した。

 毎年、大人気の菓子職人、すし職人の仕事をはじめ、重機オペレーター、税務職員など新規を含む27プログラムを提供。パソコンで作った図面を元にレーザー溶接する製造スタッフ、木工作業員、板金加工職人、塗料会社技術職など、「ものづくりの街延岡」を実感する仕事も複数ある。

 子どもたちは1〜2時間かけて、現役の職人らの手を借りながら仕事を体験すると、事業者から給料明細が手渡され、信用金庫ブースで専用通貨「ノベカ」と交換。給料を手に買い物やゲームを楽しみ、「働くことでまちは成り立っている」ことを体験を通して学んだ。

 税務職員の仕事を体験した稲澤凛さん(延岡小5年)は、「帳簿を見てチェックしたり、隠れていたりするお金を探すのが楽しかった。改めて税金を納めることは、みんなが安全に暮らすために大切なことだと思った」と話していた。

 主催する実行委員会の友井康弘実行委員長は、「働くことの楽しさや喜びを少しでも感じ取ってもらい、延岡にこんな魅力がある仕事があるんだと知ってほしい」と望んでいた。

 会場では、参加予定者が欠席するなど空きが出た場合に、当日参加者を受け付ける「求人業」も紹介している。

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