本紙掲載日:2024-02-09
(9面)

稲田さん、ありがとう

県高野連から感謝状を贈られた稲田小夜子さん(中央)

県高野連が感謝状−県北の高校野球支える

◆競技会など支援のスポーツ店

 長年にわたって県北の高校球児を支えてきたとして、県高等学校野球連盟(田平裕三会長)は7日、延岡市大門町の稲田スポーツ店(稲田小夜子代表)に感謝状を贈った。

 同店は1972年に同市萩町で開業した。店主の幸生さん(2005年に72歳で逝去)は社業を通じて、野球やソフトボールをはじめスポーツ振興に尽くした。

 高校野球は、冬場の体力づくりに行われていた県北地区の駅伝大会を1999年から「イナダスポーツ杯争奪」として商品を提供し、球児の意欲向上に貢献。幸生さんが亡くなり、2015年から遠投やリレーなどを競う競技会に変更になっても妻小夜子さん(92)が遺志を継承。22年大会まで支援を続けた。

 県高野連は、稲田夫妻の功績を高く評価し、感謝状を贈ることを決めた。この日は、連盟理事で延岡高校野球部の萱野浩介監督と同部主将の若本康汰さん(2年)が同店を訪れて、「長い間ありがとうございました」と感謝状を贈った。

 萱野監督自身も子どもの頃から稲田さん夫妻とは面識があり、久しぶりの再会。萱野監督は「今、指導者になっている地元の野球関係者が子どもの頃、最初にお世話になるのが稲田さんのお店でした。高野連の関係者にも、稲田さんに恩のある人が本当に多い」。稲田さんも「これから先も、まだまだ店をやめる訳にはいかなくなりました」と笑顔で応えていた。

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