本紙掲載日:2024-02-12
(3面)

神々が〃里帰り〃−4年ぶり盛大に

高千穂町三田井の中心街を練り歩く一行

第39回神話の高千穂建国まつり

 早春の〃神話の里〃を彩る恒例行事「第39回神話の高千穂建国まつり」が11日、高千穂町中央公民館をメイン会場に開かれ、地元の家族連れや観光客らでにぎわった。

 天孫降臨の地とされる高千穂町を神話の聖地として打ち出し、観光振興や地域活性化へつなげようと1986年にスタート。毎年数千人が訪れる建国記念日の一大イベントとして親しまれており、今年はコロナ禍を経て4年ぶりに開催された。

 ステージパフォーマンスは、YOSAKOI小林翔舞会、あばれん、みやざきえれこっちゃ隊、宮崎ひむか木剣踊り保存会、DACTCREWの5団体が披露した。

 メイン会場には、町内外事業者による高千穂牛コロッケやホットレモネードなど19店舗が出展。豪華景品が当たるスタンプラリー、綱引きを国引き神話になぞらえた「国引き大会」などで盛り上がった。

 主要プログラムの一つ「神々のパレード」には、書類審査などで選ばれた神武天皇など3神、コノハナサクヤヒメなど3女神が登場した。

 3神は、神武天皇に菅敬祐さん、ニニギノミコトに佐藤碩希さん、サルタヒコノミコトに櫻井脩一朗。3女神は、コノハナサクヤヒメに飯干夏子さん、吾平津姫に丸本幸来さん、アメノウズメノミコトに佐藤凜さん。

 八百万(やおよろず)の神々には、古代衣装をまとった地元住民ら約700人が扮(ふん)し、高千穂神社から觸(くしふる)神社まで約1・4キロを練り歩いた。

 日向市から毎年パレードの見物に訪れているという甲斐武臣さん(92)里美さん(91)夫妻は「神面隊の神楽は特に見応えがあり、保育園児のかわいらしい姿にも癒やされました。年々素晴らしいパレードになっているように感じます」と笑顔。

 甲斐勇磨実行委員長(28)は「4年ぶりということで不安でしたが、多くの方に喜んでもらえて安心しました。今までのやり方に新しい感性を加えつつ、未来永劫(えいごう)続く祭りにしたい」と話していた。

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