本紙掲載日:2024-02-23
(3面)

廣松昌平さんが優勝

指先に神経を集中して縫合を行う研修医(県立延岡病院)

研修医縫合コンテスト−県立延岡病院

 県立延岡病院(寺尾公成院長)はこのほど、研修医を対象にした縫合コンテストを開いた。13人の研修医が出場し、日ごろから練習を積み重ねている縫合技術の腕前を競った結果、廣松昌平さん(27)=西都市出身、宮崎大学卒=が優勝した。

 コンテストは、研修医の研修プログラムの一環として、傷口や切開部を閉じる際の縫合技術の向上につなげるため毎年行っており、今回が13回目。実際の手術で使う針と糸、持針器などの医療器具を使って縫合に挑んだ。

 種目は「筋膜閉鎖(糸結び)」「浅筋膜縫合」「真皮縫合」の三つ。研修医は、制限時間と戦いながら持てる技術を出し切ろうと指先に全神経を集中。指導医や看護師らが見回りながら、器具の取り扱いや仕上がりなどを審査した。

 表彰式後、脳神経外科医長の穴井茂雄医師が「縫合は医者の基本スキルの一つ。1年目の先生は来年上位に食い込めるよう頑張ってほしい」と激励。寺尾院長は「医師を続けていく上で知識と技術は絶対必要。ますます発展、進化してほしい」と期待を込めた。

 優勝した廣松さんは研修医2年目。「今年度は外科系を回らせてもらい、いろんな先生に縫合を教えてもらったので成果が出せてうれしい。来年度は外科に進むので、学んだ技術をさらに磨いて実際の臨床に生かしたい」と話していた。

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