本紙掲載日:2024-02-24
(3面)

谷平さん追悼の記念植樹

谷平さんがよく口にしていた「のべおか一番!」のポーズで記念撮影に収まる参加者

「延岡花物語」に貢献

 「延岡花物語」の礎を築き、初回(2014年)から昨年まで実行委員長を務めた谷平興二さん(昨年8月に77歳で死去)を追悼する記念植樹式典は23日、同市野地町のコノハナロードであった。ゆかりのある人たち約60人が参加し、谷平さんをしのんだ。

 式典は、延岡花物語の生みの親で大きなイベントに育て上げた谷平さんの偉大な功績に敬意を表そうと、祭りを前日に控えたこの日、延岡観光協会と喜の会、ワンズクラブ、延岡アースデイ実行委員会、NPO法人コノハナロード延岡市民応援隊が合同で開催した。

 式典で、同隊顧問の松田庄司さん(81)は、桜がまだ幼く、「10年早い」という人もいる中、谷平さんが全身全霊を掛けて開催に踏み切った第1回延岡花物語を振り返り、「悪天候で結果は散々だったが、ひるむことなく情熱を傾け、毎年開催し続けた。そして延岡を代表する一大観光イベントにつくり上げた」とたたえた。

 そして、「(桜の名所をつくりたいという私の)同級生たちの願いがこれほど早く実現するとは夢にも思っていなかった。谷平さんのまちづくりに掛ける情熱に畏敬の念を抱きながら、私も負けじと桜守に没頭してきた。おかげで有意義で楽しいものになった」と感謝。

 「谷平さんの功績と情熱を忘れることなく、その意志を引き継ぎ、これからも頑張っていきたい」と力を込めた。

 延岡観光協会の盛武一則会長(66)は、「われわれが意志を引き継ぎ、今まで以上に盛大な形をつくっていくことを約束しないといけない。谷平さんが言っていた、この『奇跡の堤防』を一人ひとりが思い、ここを通るときは谷平興二を思い出して」と呼び掛けた。

 植樹した場所はコノハナロードの中でもメインとなる場所の一角。色とりどりのビオラなどが咲く花壇そばに土を高く盛り、河津桜を植えた。谷平さんの妻・恵美子さん、松田さん、盛武さんが1人ずつ土をかぶせ、思いをはせた。
恵美子さんは、コノハナロードや延岡花物語に関わり、協力してきた人たちに感謝し、「この記念樹を私たち家族は主人だと思い、みんなで協力して頑張っていきたいと思う」と話した。

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