本紙掲載日:2024-02-26
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「ヘンゼルとグレーテル」楽しく上演

ひむかオペラの会による歌劇「ヘンゼルとグレーテル」。ハイライトを日本語で楽しく上演した

ひむかオペラの会

 オペラの楽しさを感じてもらおうと、県北ゆかりの声楽家らでつくる「ひむかオペラの会」(後藤紀子会長、21人)は24日、延岡市の野口遵記念館で「第7回オペラの夕べ」を開いた。

 同会は2010年に発足し、グランドオペラの上演や小中学校を中心としたスクールコンサートなどに取り組む。夕べは会員のレベルアップを図り、より身近にオペラを感じてもらおうと企画している。

 今回は、ピアノ伴奏に乗せ、歌曲やオペラのアリアなどを披露した後、歌劇「ヘンゼルとグレーテル」のハイライトを日本語で楽しく上演した。

 若手を育てたいという同会の思いから、ヘンゼルとグレーテルの配役を前半と後半に分けるダブルキャストとし、美しい眠りの精や恐ろしい魔女も登場して観客を引き付けた。

 また、原作のグリム童話と異なって歌劇では、母親はまま母ではなく、口うるさくも子ども思いの実母として描かれ、心温まる物語となった。

 姉と小学生のめい2人と来場した濱田香穂さん(45)=延岡市幸町=は「初めてオペラを見ましたが、迫力があり、とても感動しました。パワーをもらいました。また見に来たいです」。

 後藤会長(54)は「オペラの入り口の作品として楽しんでもらえたのではないでしょうか。オペラに触れる機会の少ないこの地方都市で、オペラに親しみを感じてもらえるよう、これからも活動を続けていきたい」と話した。

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