本紙掲載日:2024-02-28
(3面)

延岡高野球部にピッチングマシン寄贈

甲斐会長が主将の若本さんに目録などを贈呈
ピッチングマシンを贈ったOB会と現役野球部員ら

甲子園初出場から半世紀を記念

◆全国のOBらが協力

 延岡高校の野球部OB会(甲斐修一会長)は25日、同部に対して、打撃練習用のピッチングマシンを贈った。今年は同高が1974(昭和49)年に甲子園に初出場して以来、50年の節目。地元在住のOBを中心に「後輩たちに何か記念になることをしてあげたい」と声が挙がり、昨年2月から資金を募っていた。

 同高で贈呈式があり、甲斐会長が経緯を説明。「全国のOBが協力してくれました。マシンには『甲子園出場50周年』と銘打ったシールも張ってあり、これから入ってくる生徒にも分かりますし、今の選手たちにも刺激になると思います。選手諸君がこれを機会にますます練習に励んで、活躍されることを期待しています」とあいさつした。

 延岡高校は74年、南九州大会を勝ち上がり、夏の甲子園大会に初出場。2回戦で防府商業と対戦し惜敗した。謝辞を述べた澁谷好一校長は「最後まで素晴らしい試合をしてくれた選手や応援の人たちの姿を覚えています」と振り返り、「今の選手たちも着実に力を付けています。皆さまのご厚意を受けて、いつか2回目の甲子園を目指してくれると思います」と答えた。

 半世紀前、甲子園に導いた臼井正監督も招かれた。当時の選手たちの様子や練習風景を振り返り、「『バントとゴロの捕球をしっかりできれば野球は勝てる』と指導してきました。私の息子(健太郎さん)も関東第一高校で野球部長をしていますが、合宿で同じような練習をしていました。いつか関東一高と試合をする、そして再び甲子園に出場する姿を見せてください」と激励した。

 甲斐会長が目録と贈呈証を主将の若本康汰さん(2年)に贈呈。若本さんは「高価なマシンを頂き、すごく感謝しています。この感謝の気持ちを、僕たちは野球という形で恩返しするのが一番だと思います。結果を出して恩返しできるよう、これからの大会を勝ち上がっていきたい」と、甲子園を目指す気持ちを新たにしていた。

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