本紙掲載日:2024-03-01
(1面)

こどもチケット導入−満月食堂

こどもチケットを導入した満月食堂の岩田さん
ホワイトボードはレジ横に掛けられ、「まず宿題!」と書かれていた

学び支える大人たち−延岡市島浦町

◆ジュースなど無料で

 延岡市島浦町に2年前にオープンした島唯一の飲食店「満月食堂」(結城志帆店長)は、中学生以下が無料でジュースやアイスを注文できる「こどもチケット」を導入している。チケット代を負担するのは店を訪れる大人たち。食堂で宿題をする子どもたちの学びが、温かな気持ちによって支えられている。

 こどもチケットは、食堂の立ち上げに関わり、現在もスタッフとして関わる地域おこし協力隊の岩田大志さん(31)が、奈良県のカレー店の取り組みを参考に提案した。

 カレー店の客が会計時にお釣りで「みらいチケット」を購入してホワイトボードに貼り、店を訪れた中学生以下の子どもは、そのチケットを使って注文し、無料で食べることができる仕組みだ。

 島浦町では十数年ぶりの飲食店として誕生した満月食堂。オープン後間もなく、学校帰りの子どもたちが顔を出すようになり、宿題に取り組むなど憩いの場になった。

 最初は、宿題を終わらせたご褒美として、ジュースやアイスを無料で振る舞っていたが、しばらくすると物価高騰などの影響から負担が掛かるように。母親らが気を使って、わざわざ総菜を買いに来る様子も見られるようになり、食堂のスタッフもモヤモヤを感じるようになったという。

 それでも「子どもたちを応援したい」という気持ちは変わらず、ならばと、こどもチケットを導入した。

 詳細は、本紙へ。

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