本紙掲載日:2024-03-05
(1面)

Gokaseさくらプロジェクト

プロジェクトへの支援を呼び掛けている五ケ瀬中等教育学校の生徒。左から森さん、古澤さん、鈴木さん(1日、町総合公園Gパーク)

高校生がまちおこし−五ケ瀬中等教育学校

◆五ケ瀬町を桜の名所に−クラファンで支援募る・7日まで受け付け

 県立五ケ瀬中等教育学校(平和正校長)の古澤照大郎さん(17)、森大悟さん(17)、鈴木翔英さん(17)が、五ケ瀬町の桜を活用したまちおこし企画「Gokaseさくらプロジェクト」を立ち上げた。クラウドファンディング(CF)で活動資金を募っており「五ケ瀬町の魅力を広めることで、お世話になった地域の方々に恩返しがしたい」と意気込んでいる。

 同校は、全国初の公立中高一貫教育校として1994年に開校。自立心などを育むべく全寮制が敷かれており、生徒は在学中、五ケ瀬町の一員として多様な体験活動や自然体験が組み込まれた教育課程に励んでいる。

 宮崎市出身の3人も、自然豊かな五ケ瀬での暮らしを楽しみつつ勉学などに打ち込んでいたが、入学翌年に新型コロナウイルスがまん延。感染対策のため、多くの行事や町民と交流する機会が失われることとなった。

 コロナ禍以前の生活が戻り始めた昨秋、本来なら2年時に経験できるはずだった町内ホームステイに参加した3人は、住民とのコミュニケーションを通じて地域の支えやぬくもりを再認識した。

 その一方で「学校のことをいろいろと知っていた地域の方々に対し、自分たちは地域のことを何も知らない。五ケ瀬町で暮らしていながら、町に何も貢献できていない」ことを痛感したという。

 ホームステイ先で聞いた「町の活気がなくなっている」との声から、5、6年時に取り組む研究課題に「まちおこし」を設定。1年間で最も多い4月の入り込み客に対する滞在時間の短さに着目し、「桜のライトアップ」「フォトコンテスト」「飲食」を柱に据えた滞在型イベントを考案した。

 具体的には、町総合公園Gパークに植えられているしだれ桜約50本のうち14本と、遊歩道をライトアップ。町内事業者と協力して10店舗ほどを並べ、パーク内の桜をテーマにした景品付きフォトコンテストを開催する。

 3人は、架設配電盤設置の工事費やその他機器類、フォトコンテストの景品代などとして50万円の支援を目標としており、「このプロジェクトをきっかけに思いが紡がれ、五ケ瀬町が桜の名所として有名になればうれしい。たくさんの人が訪れるようになった町でいつかまた、3人そろって桜を見たい」と目を細めた。

 CFは、自らのアイデアや思いを起案者として発信し、インターネットを介して不特定多数から資金を得る手法。

 3人への支援は、https://readyfor.jp/projects/gokasesakuraproject、または専用の2次元コードから受け付けている。締め切りは7日午後11時。問い合わせは同校(筝泪雲ィ牽押Γ隠横毅機砲泙如

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/