本紙掲載日:2024-03-07
(1面)

木造の良さ実感

「アスリートタウン延岡アリーナ」サブアリーナを視察した韓国・蔚山広域市南区の職員ら

韓国から延岡アリーナ視察

 韓国の蔚山(うるさん)広域市南区(ソ・ドンウク区長)の職員ら13人が6日、延岡市大貫町の「アスリートタウン延岡アリーナ」サブアリーナを視察に訪れた。県産スギがふんだんに使われた木造施設内を見て、環境に配慮したまちづくりの参考にするという。

 蔚山広域市南区の住宅や事業所の施行・設計を担う「ニードハウス社」(ユ・チャンミン社長)が、2013年ごろから宮崎のスギ、ヒノキを使っている縁で実現。同区の職員が来県するのは今回が初めてという。

 サブアリーナを訪れた一行は、指定管理者「ジェイレック」の甲斐玖瑠美さん(27)に説明を受けながら、天井高22メートルの競技場や2階の500席ある木の観客席などを見学。木材と金具が組み合わさった天井や壁を興味深そうに見学して写真に収め、施設の普段の使われ方や工事費について質問していた。

 蔚山大学でデザイン建築を教えるキム・ボムガンさん(41)は「木の香りがすごく良いですね。手が触れる場所には木材が使われている一方で、適所に鉄やコンクリートも使われていて『ハイブリッド』を感じました」と笑顔。「韓国の公共施設はまだ、鉄骨のものがほとんど。日本を見習いながら、木材の循環にも力を入れていきたい」と話していた。

 一行はこの日、日向市駅と日向市役所も視察した。

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