本紙掲載日:2024-03-07
(3面)

自分のため誰かのために走る

一斉にスタートする参加者
走り終えて記念写真に収まる参加者

延岡初ホワイトリボンラン−国際女性デー前に

 国際女性デー(8日)を前に、延岡市野地町のコノハナロードで3日、女性の健康と権利の大切さを伝える国際的なシンボルマーク「ホワイトリボン」の啓発を目的としたチャリティーアクション「ホワイトリボンラン」が市内で初めて開催された。約20人が参加。そろいのTシャツを着て約4キロを走った。同実行委(原田いくみ実行委員長)主催。

 ホワイトリボンランは、「すべての女性が健康で自分らしく生きられる世界」を目指し、国際協力NGOジョイセフが2016年から始めた。エントリー費の収益が全額寄付され、世界の女性の命と健康を守る活動に役立てられている。

 今年のテーマは「走ろう。自分のために。誰かのために」。拠点の市駅前複合施設エンクロス(幸町)に集合した参加者は記念撮影後、現地に移動。

 菜の花が咲き誇る堤防沿いを一斉にスタートすると、自身のペースで走ったり、歩いたりとゴールを目指し、爽やかな汗を流した。

 日之影町から参加した戸田茜さん(44)は「昨年初めてホワイトリボンランの存在を知り、いつか走ってみたいなと思っていました。誰かのためにというテーマがいいなと思ったし、走ってみて気持ち良かった。体のことを考えるきっかけになりました」と感想。一緒に参加した長女の凛さん(14)も「気持ち良かった」と笑顔だった。

 県内では宮崎市青島で毎年開催されているが、県北では初。原田実行委員長や右田佐知子副実行委員長は昨年、「ホワイトリボンヨガ」に形を変えて開催するなどし、延岡での開催に向けた準備を進めてきた。

 原田実行委員長は「思った以上にたくさんの人に興味を持ってもらい、大勢の人と走ることができて良かった。たくさんの地域の方に協力いただいて広がりができたので、来年もぜひ開催したい」と話した。

 ジョイセフなどによると、今回の浄財は10代女性の妊娠の割合が高いガーナ・イースタン州の若者支援に充てられる。

◆エンクロスで関連の企画展

 拠点となった市駅前複合施設エンクロスでは、「ホワイトリボン」の企画展を開催。司書が選んだ女性を取り巻く環境や、健康、権利などについて考える本が並んだ。

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