本紙掲載日:2024-03-08
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8日開所式−日向市立東郷診療所

木材を活用したぬくもりある施設を内覧する出席者ら

11日から診療開始

 日向市が東郷町で整備を進めてきた日向市立東郷診療所で8日、開所式があった。地域住民や関係者ら約50人が主席し、テープカットで祝った後、内覧会も行われた。診療開始は11日から。

 式であいさつに立った日向市東臼杵郡医師会の千代反田晋会長は「今後、医療の集約化と連携、さらに広域化は避けて通れない課題。持続可能な地域医療体制を構築するために東郷診療所のスタッフの皆さんと一緒になって頑張っていきたい」と述べた。

 地元代表者として同町福瀬区の岩田政詞区長公民館長は、新たな診療所の開所を喜び、「私たちも自治会活動を通じ、住民の健康増進と集落機能の持続化に向けて全力で取り組んでいきたい。訪問看護体制のさらなる充実、強化を図っていただき、住民が安心して生活を送れることを切に願っています」と話した。

 代表者らによるテープカット後、内覧会もあり、出席者は病室や待合室、新たに導入されたCTなどを見学した。

 旧診療所は1974年に建設され。老朽化や耐震性の課題から、市は建て替えが必要と判断。市民代表や有識者らで構成する整備検討委員会を発足させ、2021年3月に基本構想、同6月には整備基本計画を策定したほか、住民説明会やパブリックコメントなどを実施するなどして計画を進めてきた。

 新たな診療所は、鉄骨平屋建て延べ床面積599平方メートル。総事業費は6億3576万円。診療科目は従来と同じ内科、整形外科、リハビリテーション科。新たにCT(コンピューター断層投影装置)、骨密度測定装置が導入された。

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