本紙掲載日:2024-03-16
(7面)

地元の海岸を壁画に

浦城海岸(手前)を描いた3年生と担任の工藤由布子教諭。先輩たちが描いた須美江(中央)、熊野江とともに三つの海岸がそろった

南浦中3年生が卒業制作

 延岡市立南浦中学校(濱下裕二校長、13人)の3年生6人は卒業を目前に控えた14日、同校プールの壁面に浦城海岸の風景を描いた。色あせた壁面をよみがえらせようと、2年前から始めた卒業制作の最終年。南浦地区にある熊野江、須美江、浦城の三つの海岸がそろった。

 卒業制作は、「色落ちした壁画を新しくしてほしい」と要望を受けた美術の安在博二非常勤講師が企画。壁面を3等分にし、毎年一つの海岸を完成させる計画を立て、事前にカメラで撮影した写真をもとに下書きした。

 生徒はこの日、ジャージー姿で空、海、山、砂浜などをペンキで塗り、その後、アクリル絵の具で浦城海岸を発着する島浦行きのフェリーや港近くの家々、灯台などを細かく描き、最後に一人ひとりの名前を書いて、完成させた。

 6人のうち3人は浦城町から通った生徒たち。山下由唯璃さんは「自分の住んでいる所の海が大きく描けてうれしい。限られたスペースに地元の海が描けたことが誇らしい」、福島苑華さんは「やっぱりきれいだなと思った」と笑顔。
 
 福島さんと長濱宙斗さんは「三つが並ぶと、海の色、フェリーの有無や家、地形の違いや良さが分かった」と話した。

 「自分たちが描いた絵が残るのがうれしい」とは上妻結実さん。甲斐心温さんは「大トリとして最後に描けたのがうれしい。これからも地元を大切にしていきたい」、桑原一世さんは「中学校を訪れた人たちに、それぞれの海を知ってもらえる存在になれば」と期待していた。

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