本紙掲載日:2024-03-18
(7面)

「だがしの日」イベント

約2000人の笑顔あふれる

◆北川中生も参加・延岡市北川町下赤

 だがしの日(3月12日)に合わせ、子どもたちの笑顔と駄菓子を交換するイベントが10日、延岡市北川町下赤公民館周辺であった。子ども連れを中心に市内外から約2000人が来場。日頃は静かな集落がにぎわい、笑顔絶えない一日になった。「#北川コフレだがしの日実行委員会」(妹尾麻樹代表、26人)主催。

 だがしの日は、岡山県の菓子メーカーの提唱で結成された「DAGASHIで世界を笑顔にする会」のプロジェクト。〃お菓子の神様〃として祭られている田道間守(たじまもり)公の命日が3月12日であることから、同日を2015年に記念日登録。16年からイベントが開かれている。

 #北川コフレは、地域活性化などを目的に22年から県内で唯一開催。3回目の今年は、主役である子どもがやってみたい、チャレンジしたいことを大人が全力で応援しようと、北川中学校(櫛谷裕二校長、59人)に企画から加わってもらい、準備してきた。

 迎えた本番。天候に恵まれたこともあって、朝から大にぎわい。「だがしの日」に関する紙芝居の読み聞かせ、中学生が手作りした「だがしみこし」のパレードなどでは、「はい、にっこり」を合言葉に、子どもの笑顔と駄菓子を交換し、親子らを喜ばせた。

 また北川中生は、1〜3年生20人が参加し、駄菓子が出てくる手作りの「ガチャガチャ(カプセルトイ)」、自宅で不要になった子ども服や文房具と駄菓子を交換する「SDGsコーナー」などを運営。2時間ほどで完売する人気だった。

 同校3年の赤木央輝さん(15)は「スタッフもお客さんも一緒になって盛り上がり、楽しかった。自分たちでイベントをつくり上げるのは初めてで、大変だったけれど楽しさが勝った」と笑顔。

 2人の娘や友人家族と初めて来場した松田久代さん(42)=同市土々呂町=は、「私が子どもの頃に(同市祇園町などで)やっていた土曜夜市を思い出した。子どもらしい手作りのゲームがすてきで、子どもが楽しめるイベントだった」と話し、次女の陽果璃ちゃん(6)も「全部楽しかった」と満足そうだった。

 妹尾代表は「学生の若い力とパワーのおかげもあって、会場全体が活気とたくさんの笑顔にあふれるイベントになった」と感謝していた。

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