本紙掲載日:2024-03-25
(3面)

卒業生42人の似顔絵描く

黒板アートに喜ぶ親子(25日、日向市立日知屋小学校)
写真に収める保護者

黒板アートで門出祝う−日知屋小

◆黒木教諭「思い出に残る式を」

 日向市、門川町、諸塚村、椎葉村、日之影町の公立小学校で25日、卒業式があった。このうち日向市立日知屋小学校(平田哲校長、180人)では、式終了後に卒業生42人の似顔絵を描いた黒板アートが披露され、児童や保護者を喜ばせた。

 似顔絵を描いたのは、特別支援学級の担任黒木貴教諭(50)。4年前に新型コロナで卒業式が縮小された際、「思い出に残る式をつくってあげたい」と黒板アートを思いついたという。

 一昨年までは人気アニメのキャラクターを描いていたが、児童から「似顔絵も描いてほしい」という声に応え、昨年から似顔絵を描き始めた。

 今回の作品は、卒業アルバムの表紙を飾る集合写真を見ながら制作した。黒木教諭の趣味である切り絵の技術を使い、表情を細かく表現。鮮やかな色を生み出すために緑やピンク、白色など5色のチョークを調合して工夫を重ね、約3カ月かけて描いた。

 式後、黒板アートが描かれた教室を訪れた児童と保護者は「似てる」「すごいねー」と喜びながら鑑賞。自身の似顔絵を見つけて指を差し、写真撮影する姿もあった。

 藤田爽稀さん(12)は「クオリティーが高くて驚いた。実物より絵の方がイケメンだけどうれしい」。黒木教諭は「いろんな行事や出来事を忘れず、自分の糧にしながら頑張ってほしい。自分なりの楽しみを見つけてほしい」と話した。

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