本紙掲載日:2024-04-05
(1面)

戦没者の冥福を祈る

平和への思いを新たにした延岡市戦没者合同慰霊祭
献花台に白菊を手向ける遺族ら

延岡市で合同慰霊祭−奉賛会

 延岡市戦没者合同慰霊祭が5日、野口遵記念館で行われ、県や市、遺族会の関係者ら約150人が参列。戦争や空襲で犠牲になった5114人の冥福を祈った。同慰霊祭奉賛会(会長・読谷山洋司市長)主催。

 開会とともに会場全員で国歌斉唱して黙とう。主催団体を代表して読谷山市長が「祖国やふるさと、ご家族のことを案じながら散華されたみ霊のご恩、お気持ちに報いる意味でも、安心していただけるまちづくりに粉骨砕身し、世界各地で紛争が起きている中、平和、命の大切さをこれまで以上に訴えていかなければならない」と誓い。

 遺族を代表して北浦町遺族共助会の日盥道会長は、「いまの私たちが享受している平和と繁栄は、戦没者の皆さんの貴い犠牲の上に築かれたものであることを決して忘れることはない」と追悼。参列した各団体の代表が祭壇、遺族らも客席前方に設けられた献花台に白菊を供えて手を合わせ、最後は大正琴の献奏で戦没者の霊を慰めた。

 延岡市総務課によると、市内の戦没者数は、旧延岡市が西南の役以降3871人(1945年6月29日の延岡大空襲の犠牲者320人を含む)。旧北方町が日清戦争以降513人、旧北浦町は同340人、旧北川町は西南の役以降390人となっている。

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