本紙掲載日:2024-04-12
(3面)

「ひなたWOMAN」(115)

つなぐ本舗(延岡市)・深田聖子さん

◆笑顔提供の訪問介護

 三須町で築100年の納屋を改装したレトロなカフェをはじめ、古民家改装の雑貨屋、古着屋、セレクトショップ(レディース)を展開する「つなぐ本舗株式会社」。今年3月から新たに訪問介護事業を立ち上げ、その責任者を任される。

 「ホームヘルパーとして要介護者宅に出向き、食事や入浴、排せつなどの介助から、食事準備、掃除、洗濯などの家事援助に携わっています。あと血圧測定などもやるんですよ。他にも介護保険外サービスなんですが、入退院支援や見守り支援など何でも屋さん的な仕事もしています」

 もともとは看護師。きっかけは、会社代表で幼なじみの謀通聖劼気鵑らの誘いだった。おととしに父親を亡くした謀弔気鵑浪雜遒了纏に関わりたいと思うようになり、その道のプロでもある親友に「力を貸して」と声を掛けた。

 「病院や高齢者施設で働く中、ほとんどのお年寄りが口をそろえるのは『最期は家で逝きたい』ということ。私自身も家で母をみとった経験から、どんなに古い家、ごみ屋敷であろうと、柱のちょっとした傷や匂いに心が落ち着くんですよね。話があったのは、ちょうど『在宅』に関心を持った頃。二つ返事で引き受けました」

 南小から南中、延岡高校卒。趣味は俳句づくり。月に1度の批評会が毎回待ち遠しいという。

 受け入れてもらうことから始まり、臨機応変な対応が求められる現場にあって、現役時の自称「歌って踊れるおたんこナース」を実践する。

 「『利用者さんを楽しませる、笑顔にする』ということを一番に心掛けています。人生の先輩方がいつまでも住み慣れたわが家で穏やかに過ごせるよう、一つ一つのお手伝いを真心込めてしていきたいですね」

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