本紙掲載日:2024-04-22
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平和で安全な一年願う−「お大師さん」閉幕

多くの参拝者であふれかえった今山大師(20日、銅像前広場)

パレード中止も期間中にぎわい−延岡

 九州三大春祭りの一つとされる延岡市の「お大師さん(延岡今山大師祭)」は21日、3日間の幕を閉じた。アフターコロナ初となる今年は「お接待の大祭!瑠璃色の地球の平和お大師さん!!」をテーマに開催。天候の影響で市中パレードは中止されたが、期間中は多くの人でにぎわった。(3面に関連記事、6・7面に写真特集)

 市内外から訪れた大勢の参拝者らは、同市山下町の今山大師(野中玄雄住職)の「やま」で世界平和や災害への復興、家内安全などを祈願。市内商店街の「まち」では、お茶やお菓子でお接待を受けたり、ゲームやイベントを楽しんだりして笑顔をはじけさせていた。

 初日は、やまで開会式大法要が執り行われて幕開け。夜には今山大師慶賛会が製作した竹灯籠約700本が境内や参道をほのかに照らし、幻想的な雰囲気をつくり出した。

 中日の午後からは雨に見舞われる場面もあったが、第24回奉納書道展の表彰式や恒例の餅まきなどが行われ、多くの参拝者でにぎわった。

 2日間行われた奉納演芸大会では、個人・団体がさまざまなパフォーマンスを披露。同市出身の桂銀治さんの落語や、誕生10周年を来年に控える今山大師のイメージキャラクター「こだいっちゃん」のCD「こだいっちゃん音頭」のお披露目もあり、境内は盛り上がっていた。

 苦渋の決断となった市中パレードについて、竹内圭介実行委員長は「ぎりぎりまで判断を待ったが、前日からの雷注意報なども鑑み、参加者1200人の安全を第一に考えて中止を決定した」と振り返った。市民からは残念がる声の中に多くの激励もあったといい、来年に向けて「今年の分も含めていっそう盛大なパレードが開催できれば」と思いを語った。

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