本紙掲載日:2024-05-18
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研修受け入れを再開−九州医療科学大

生薬学実験に取り組むフィンドレー大学の学生たち

教育交流の海外2大学

 延岡市の九州医療科学大学(池ノ上克学長)は今月、新型コロナの影響で一時中止していた米国フィンドレー大学とタイ国立キンモクート工科大学の研修受け入れを再開した。

 いずれも九州医療科学大と教育交流協定を結んでおり、フィンドレー大の学生は薬学部で、キンモクート工科大の学生は生命医科学部で、それぞれ2015年から研修を受け入れてきた。

 ようやく再開した今月、フィンドレー大の学生ら6人は26日までの15日間、キンモクート工科大の学生20人は23日までの11日間、九州医療科学大を拠点に地域の医療機関や医療機器メーカーを訪問し、日本の医療体制や医療技術を学んでいる。

 このうちフィンドレー大の学生らは15日、九州医療科学大で生薬学実験に取り組んだ。生薬のカイカからルチンを抽出し、精製したルチンの結晶を加水分解して、肥満抑制などに効果のあるとされるケルセチンに導く――という内容で、九州医療科学大では薬学部薬学科3年生の実習に組み込まれているという。

 指導した薬学部の大塚功教授(50)は「米国の薬学教育は臨床中心なので、このような化学実験はあまり経験できない。学生の皆さんには日米の薬学教育の違いをはじめ、薬剤師の役割の違いなども知ってもらい、視野を広げてもらいたい」と話した。

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