本紙掲載日:2024-06-06
(3面)

今月末、キッチンハウス完成へ

キッチンハウスへリノベーション中の古民家。おやこの森の庭とつながっている
思いを寄せてくれる支援者へ、感謝を伝えた「森の演奏会」

子どもたちに温かい食事を−延岡ほほえみの会

◆おやこの森隣、古民家をリノベーション

 延岡市山月町にある延岡子育て支援センターおやこの森(小澤のり子施設長)の隣に今月末、古民家をリノベーションしたキッチンハウスが完成する。困りごとを抱えた家庭の子どもたちに温かい食事を提供したいと、同市のNPO法人自立生活支援延岡ほほえみの会(塩月雅代理事長)が取り組む。

 おやこの森は生活困窮やドメスティック・バイオレンス(DV)被害など、さまざまな困りごとを抱える家庭に寄り添っており、緊急的な子どもの預かりも多い。

 朝ご飯から昼ご飯、夜ご飯まで、おやこの森で提供することもあるが、おやこの森には給湯スペースしかなく、調理はできない。そのため、衛生面に配慮しながらレトルト食品や市販の弁当などを提供している。

 そんな状況を知った塩月理事長が、おやこの森隣の古民家を所有者から譲り受けたことをきっかけに「何かできることはないか」と立ち上がった。

 安心安全に調理ができる厨房(ちゅうぼう)や、大きな対面式のカウンターなどを備えたキッチンハウスへのリノベーションを計画。完成後は子どもたちに温かい食事を提供するだけでなく、保護者も一緒にキッチンに立ってもらい、食べる力を育む活動にも力を入れていくという。

 クラウドファンディングを通じてリノベーションに必要な費用を募ったところ、目標額には届かなかったが、140人から299万2千円が寄せられたという。また、市民ボランティアとともに古民家周辺の草刈りや、間接照明として使う竹灯籠作りなどにも取り組んできた。

◇支援者へ感謝の演奏会

 5月25日には、さまざまな形で思いを寄せてくれる支援者をおやこの森に招き、「森の演奏会」を開いて感謝の気持ちを伝えた。

 詳細は、本紙へ。

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