本紙掲載日:2024-06-27
(1面)

日本酒−「いすゞ美人」復活へ前進

田植え綱に合わせて丁寧に苗を植え付けた
早乙女姿で田植えに臨んだ台湾からの訪問団の女性たち

美郷町北郷で酒米田植え−復活委員会

◆今年は規模を拡大して栽培

 旧北郷村宇納間(現美郷町北郷宇納間)で、1968(昭和43)年まで醸造されていた日本酒「いすゞ美人」の復活計画を進めている「いすゞ美人復活委員会」は25日、同町宇納間長野地区の水田で酒米の田植えを行った。昨年、農業を営む長田武さん方の田んぼ2アールで初めて酒米・瑞豊(ずいほう)の田植えを行い、約100キロの種籾(もみ)を収穫。今年は昨年の田んぼと近くにある30アール分も加えて規模を拡大、種籾と醸造用の酒米を栽培する。

 女性は鮮やかな早乙女の衣装を身に着け、男性は作業しやすい格好で田植えに臨んだ。田んぼの両端から張られた田植え綱の目印に沿って、掛け声に合わせて一列ずつ植え付け。不安定な姿勢とぬかるむ足元に注意しながらも、丁寧に植え付けていくと、約1時間で順調に作業が終了した。

 瑞豊は「いすゞ美人」に使われていたうるち米で、主食用のヒノヒカリよりも背が高く粒が大きいのが特徴。しかし、現存する物がなく、農業機構遺伝子資源研究センター(茨城県つくば市)から譲り受けた50粒の種籾を県農業試験場で発芽させ、選抜したものを同委員会の有志が手植えして育てた。

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