本紙掲載日:2024-08-22
(3面)

家庭的な雰囲気で食事を−「こども食堂桜ケ丘」オープン

集会所で毎月第1土曜日予定−延岡

 家庭的な雰囲気の中で食事が楽しめる憩いの場として、延岡市に「こども食堂桜ケ丘」(椿八重子代表)がオープンした。桜ケ丘B地区集会所(同市桜ケ丘3丁目)を会場に毎月第1土曜日に開くという。椿代表は「たくさんの地域の人が足を運んでくれるとうれしい」と期待している。

 椿代表は民生委員・児童委員として、地域の人の相談や必要な支援を行っている。活動の中で高齢者宅を訪ねると「死ぬのを待つだけ」といった寂しい声を聞いたり、今年に入ってからは、若い頃から付き合いのあった知人が食事を数日取らずに入院したことを知ったりしたことなどが、食堂立ち上げのきっかけになった。

 桜ケ丘B地区集会所のある桜ケ丘2区の甲斐忠義区長の話では、同区には111世帯が暮らしているが、平均年齢は82歳と高齢化が進んでいるという。

 「食べることこそ命、元気のもとになる」と椿代表。地域の食生活改善推進員らに協力を呼び掛けると、「私も何かせんといかんと思っていた」と快く協力してくれることに。寄付や食材の提供などの善意も寄せられ、3日のオープンを迎えた。

 初日は10人で調理や接客、皿洗いなどを行った。子どもをあやす母親にスタッフが「一番大変な時期やね。うちの孫もよ」と声を掛けると、母親が表情を緩める姿がみられた。

 椿代表は、「ずっと続いていけばいいなと思う。少しずつ定着し、来てくれる人たちが増えるとうれしい。月1回のオープンを楽しみにしてもらえるような食堂になれば」と期待していた。

 こども食堂桜ケ丘は毎月第1土曜の午前11時半から午後1時まで、桜ケ丘B地区集会所で開く。誰でも自由に利用でき、毎回50食ほど用意。高校生以下無料、大人は100円以上の寄付で食べることができる。

 詳細は、本紙へ。

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