本紙掲載日:2024-08-24
(1面)

米作りの負担軽減へ−水稲直播き技術を学ぶ

高千穂町の実証農地を視察する参加者たち
新技術を用いた水稲直播きについて解説する山内さん

西臼杵地域の生産農家ら

 米作りの身体的負担やコスト軽減につなげようと、高千穂地区営農振興協議会作物部会(富眇也部会長)は23日、高千穂町三田井の西臼杵農業改良普及センターで水稲直播(じかま)きに関する技術研修会を開いた。西臼杵地域の生産農家や関係機関の職員ら65人が参加。講話と実証農地の視察を通じ、技術のポイントや有用性を学んだ。

 水稲直播きは、水田に直接種子をまく農法。育苗と田植え作業を省くことができるため、栽培規模の拡大や低コスト化を図れるメリットがある。

 県やJAなどでつくる技術員会は高齢化などによる担い手不足を予期し、20年以上前に水稲直播きの実証を始めた。ただ、西臼杵地域では発芽・苗立ちや除草に関する技術的課題が壁となり普及には至らず、作付面積も2023年度現在、過去5年で最も多かった20年より約65ヘクタール減少している。

 そこで今年度の実証から、水稲直播きの開発者であり、農研機構上席研究員などを務めた山内稔さんに参画を依頼。新配合の鉄粉で種子を包み、湛水(たんすい)直播きや播種(はしゅ)直後の除草剤散布を可能とする山内さんの新技術「新鉄コーティング」の導入で課題解消のメドが立ったことから、改めて、同技術を普及拡大するために研修会を開いた。

 詳細は、本紙へ。

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