本紙掲載日:2024-09-03
(1面)

ササ竹を手に−「起きよー!起きよー!」

ササで戸をたたき「起きよ起きよ」と元気な声を上げる子どもたち

3日、美々津町で「おきよ祭り」−日向

 日向市美々津町立縫区でけさ、神武天皇の東遷伝説にちなみ、旧暦の八朔(はっさく)に行われる伝統行事「おきよ祭り」があった。各自で飾り付けたササ竹を手にした地元の子どもたちが「起きよー!起きよー!」と家々を回った。主催は美々津の歴史的町並みを守る会(米原康夫会長)。

 祭りは、神武天皇が東征のために美々津から船出した時の言い伝えが由来。船出は旧暦の8月2日の予定だったが、風向きや潮の流れが良くなったことから、急きょ八朔=8月1日=に出発を変更した。そのため、見送りを予定していた人々が急いで近隣を起こして回ったとされている。

 午前4時半、参加した美々津小学校の児童ら約30人と保護者、関係者は、立磐神社でおはらいを受けた後、家々を回った。

 子どもたちは、玄関先に立つと、手に持っていたササ竹を振りかざし、ひときわ大きな声で元気よく「起きよー!」と叫んだ。室内の明かりが確認できると、次の家へ駆けて行った。

 最後は、町の人々が東征前の神武天皇に献上したといわれる「つきいれ団子」作りを体験。元々、あんこ入りの団子を作るはずだったが、急きょ出発することになったため、米粉と小豆を混ぜ合わせたものが由来となっている。

 初めて餅をつく子どもや、上級生は慣れた手つきで、楽しく団子を作っていった。

 詳細は、本紙へ。

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