本紙掲載日:2024-09-19
(3面)

参観日に予告なしで訓練−児童、保護者らと高台避難

地震・津波の発生想定−延岡・名水小

 いつ起きるか分からない自然災害に備えた予告なしの避難訓練が13日、延岡市鯛名町の名水小学校(宮本英一郎校長、9人)で行われた。「避難場所を知っておきたい」という保護者の要望を受けて参観日に実施。児童は、校内放送で突然流れる緊急地震速報に驚きながら、近くの高台まで避難した。

 同校は、海岸から直線距離で約160メートル、海抜3メートルの場所に位置する。大きな地震が発生した際には津波に備え、学校近くの高台にある事業所に避難させてもらうことになっているという。

 訓練の実施を知らない児童は、5時間目の授業中の校内放送に驚いた表情を浮かべながらも、担任の教諭の指示に従って防災頭巾をかぶり、机の下に隠れ、その後の避難を呼び掛ける放送で玄関に移動。

 児童は、4年前に市内の事業所から贈られた浮力補助機能付きのリュックサック型持ち出し袋「フロートパック」を素早く背負い、保護者や地域住民はライフジャケットを着用し、避難場所へ坂道を急いだ。

 緊急地震速報から避難場所に全員到着するまでの時間は約5分。市危機管理課地域支援係の渡邉幾太郎さんは、「延岡市には17分で津波が到達すると予想されている。今回は5分で避難できたが、地震の揺れで5分間は動けないと考えると、5分間で避難しても津波到達まで7分しかないことになる」と説明。

 その上で、「慌てる必要はないが、日頃からしっかりと準備して、落ち着いて避難してほしい」と呼び掛けた。

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