雨の中、来場者でにぎわう−オータムフェスタ２０２４

勇壮な神楽、ダンスや演奏披露−延岡

　延岡の秋を彩る「オータムフェスタ２０２４」が２２日、延岡市の野口遵記念館と同館北側駐車場で開かれ、旭化成延岡ＯＢ会（杉��敦会長）主催の「いっちみろやふれあい祭」と城山神楽祭実行委員会（山本亮二会長）主催の「城山かぐらまつり」は、あいにくの雨の中、大勢の来場者でにぎわった。

　二つの祭りは２０１０年から連携しながら市役所周辺と城山が一体となる一大イベントとして実施してきたが、昨年から会場を一つにまとめ、本格的な合同開催を行っている。

　同駐車場に設けられた舞殿での合同開会式で、杉��会長は「雨が降っているが、食べたり飲んだりしながらさまざまなイベントを大いに楽しんでほしい」、山本会長は「流派が異なる市内外の神楽保存会が受け継いできた神楽を披露するので鑑賞してくれたら」とあいさつした。

　「いっちみろやふれあい祭」では、館内ホールでステージイベントがあり、市内外の１８団体が出演。ダンスや楽器演奏といったパフォーマンスでステージを盛り上げた。また、館内では「趣味の作品展」もあり、ＯＢ会会員らが手掛けた約３００点の力作を眺める来場者の姿も見られた。

　「城山かぐらまつり」は舞殿であり、市内外の１０団体が神楽や歌糸棒踊りを披露。プログラム前半は子どもが出演する演目が多く、１人で勇壮に舞ったり、息を合わせた舞を見せたりする子どもたちに大きな拍手が送られていた。

　同駐車場には安価な野菜が並ぶ軽トラ市や延岡の特産品などを販売する出店が並び、来場者は舞殿前に設けられた席で延岡の特産品などを味わいながら、各地域の伝統芸能をゆっくりと鑑賞していた。