本紙掲載日:2024-09-25
(3面)

地域の憩いと交流の場に−認知症カフェがオープン

美容室の店休日にオープンする認知症カフェ「パルカフェ」

週2日、美容室の店休日開放−延岡市緑ケ丘

 認知症の人やその家族をはじめ、地域の誰もが参加できる認知症カフェ「パルカフェ」が先月、延岡市緑ケ丘にオープンした。美容室の店休日を活用して月2回開放、地域に貴重な憩いの場ができた。運営は就労継続支援B型事業所が担っており、事業所利用者と地域の交流の機会にもなっている。

 パルカフェは、「PAL☆PAIR(パルアンドペア)」美容室延岡店の店休日を活用し、就労継続支援B型事業所「Gift(ギフト)」が8月から運営している。

 同事業所によると、利用者増などで出北から同所に移転後、地域包括支援センターから「公民館がなく交流の場がない」と相談を受けたことがきっかけだった。

 「地域との結び付きを大切にする」というのがギフト施設長でパルアンドペアの金子隆二代表の方針。「地域の人が気軽に来られる場を提供しよう」と認知症カフェのオープンを決めた。

 今月2回目の開催だった16日には、スタッフも含めて16人が参加。ギフトの利用者である親子が講師を務め、籠作りに挑戦した。開始時刻の20分ほど前から続々と訪れる人たちを明るく出迎え、受け付けをするのは利用者の女性。参加者も飲み物や菓子を運ぶなど積極的に手伝い、和気あいあいとした雰囲気で和やかな時間を過ごした。

 ギフトによると、会場設営や飲み物、菓子等の準備をするのも利用者。楽しそうに準備し、張り切って接客する姿が見られるという。工賃が発生する作業の一つで、障害者の就労の場の拡大にも一役買っている。

 場所を設けたり、借りたりするのではなく、店休日に店舗を活用しているのも特徴。「モデルケースになれば」と、今後の広がりにも期待している。

 詳細は、本紙へ。

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