本紙掲載日:2024-09-28
(3面)

持続可能なエネルギー供給−畑中小水力発電所が完成

高千穂町の「畑中小水力発電所」で行われた竣工式

脱炭素社会の実現にも寄与へ−高千穂町

 持続可能なエネルギー供給や脱炭素社会の実現に向け、高千穂町が岩戸土呂久地区に整備した「畑中(はたけなか)小水力発電所」の竣工(しゅんこう)式が26日、現地であった。同町や県、施工業者の関係者ら約40人が出席、神事やくす玉開きなどを行って盛大に祝った。

 同町農地整備課によると、畑中小水力発電所は2019年、同町初の農業用水路を活用した小水力発電所として基本設計に着手。県企業局の調査で事業実現可能の結論を得たため、補助金を含む建設費2億8052万円を投じて完成させ、今年5月に発電を始めた。

 天岩戸土地改良区(甲斐健興理事長)が管理する上寺用水路の上流にヘッドタンクを設けて導水管を引き、有効落差70・5メートル下流のクロスフロー型水車で発電。使用した水は用水路に戻されるため、営農に影響はない。

 最大出力は49・9キロワットで、年間発電電力は土呂久地区全域の電力消費量がまかなえる42万2千キロワットアワー。年間で1434万円を見込む売電収入は基金として活用し、町内の農家負担軽減や土地改良区への助成に充てられる。

 稼働は24時間365日の計画で、施設の維持管理は同町および、同町と農業用水に関する協定を締結した天岩戸土地改良区が担当するという。

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