本紙掲載日:2024-10-04
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島の魅力発信拠点が誕生−島野浦観光案内所オープン

地元の活性願う若者ら手作り−延岡市島浦町

 県内最大の有人離島・延岡市島浦町に「島野浦観光案内所」が完成し、9月29日にオープニングイベントが行われた。少子高齢化と人口減が進むまちを盛り上げ、島の外から人を呼び込もうと、地元の若者が中心となって手作りで開設した。イベントには島内外から大勢が訪れ、島の魅力発信拠点の誕生を祝った。

 観光案内所は、島在住者や出身者ら20〜50代の若者らが中心となって5月に設立したNPO法人しまうら未来開発プロジェクト(清田潤代表理事、13人)が、クラウドファンディングで資金を集め、開設に向けて準備を進めてきた。

 巻き網漁が盛んで、「イワシの舞う島」と言われた同町は、多い時で2500人ほどが生活していたが、現在は約660人弱。その約半数を65歳以上が占める。

 高齢化と人口減少に不安を抱いた若者らは昨年2月、当時、地域おこし協力隊だった(8月に退任)岩田大志さんの「島を盛り上げるために何かしよう」との声掛けで結集。毎月、漁が休みの満月の夜に「月夜会」を開いて、議論を重ねてきた。

 観光案内所の開設は、「島のことを多くの人に知ってもらい、たくさんの人に来てほしい」という思いから発案。自然に囲まれ、豊富な魅力を有するが、情報を提供する拠点がなく、せっかく島に来ても魅力に触れずに帰ってしまう可能性もあった。

 案内所は離島センターの隣、高速艇の発着所に近く恵まれた立地。加工業者の減少で昨年解散した島野浦水産加工業協同組合から無料で建物を譲り受け、寄せられた資金や資材で、メンバーの手作業で整備した。

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